こんにちはnaoです。
前回は、PRIMUS軽量バーナーとイワタニジュニアコンパクトについて、軽装ツーリングを想定した収納性や携帯性を比較しました。
▶PRIMUS軽量バーナー vs イワタニジュニアコンパクト 軽装ツーリングで選ぶならどっち?
今回はいよいよ本題となる「燃焼性能」にフォーカスし、実際にお湯を沸かして検証してみます。
結論から言うと、結果は予想以上に僅差でした。
カタログスペックでは差がありそうに見える両者ですが、実際の使用環境ではどうだったのか。
その違いを、実測データをもとに詳しく紹介します。
軽装ツーリングでどちらを選ぶべきか、そのヒントにしていただければ幸いです。
目次
続きを読む: バーナー対決|PRIMUS軽量バーナー vs イワタニジュニアコンパクト 燃焼試験で性能明らかに!検証内容
今回の検証条件と方法について紹介します。できるだけ実使用に近い条件で比較を行いました。
検証バーナー
前回ウエストバッグへの収納検証で使用しました、
・PRIMUS P-113 スーパーマイクロメッシュバーナー
・イワタニ ジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
を使って行います。
検証方法
単純に水の沸き上げ時間を比較します。
①湯沸かし量:500cc
性能差が出やすいように、実際のコーヒー2杯分を想定し、やや多めの設定としました。
②使用クッカー
EVERNEW Tiクッカー(容量600cc)
沸騰状態と温度確認を優先するため、蓋は使用していません。
③火力調整
各バーナーの燃調つまみは最大に設定します。
開始時の水温など、できる限り同条件となるように配慮し、比較しています。

軽量カップで水量を正確に計測(合計500cc)

PRIMUS:開始時水温を確認

イワタニ:同条件で開始時水温を確認
検証結果
検証結果をまとめると以下の通りです。
| 外気温:24.0℃ 風速:1m/s(気象情報) 天気:晴れ | PRIMUS P-113 | IWATANI CB-JCB |
| 開始時水温 | 20.5℃ | 20.1℃ |
| 沸騰時間 | 4分24秒 | 4分54秒 |
今回の検証では、PRIMUSの方が約30秒早い結果となりましたが、その差は非常に僅かでした。
実際のツーリングで使用する一杯のコーヒー容量200cc前後の沸き上げ場面では、この差を体感することはほとんどないレベルだと思います。
考察
結果の振り返り
今回の検証ではPRIMUSがわずかに早い結果となりましたが、その差は約30秒と非常に小さいものでした。
以前のブログでも触れましたが、PRIMUSの軽量バーナーで500ccのお湯を沸かすには、思ったより重心が高くなり、安定性に不安があることを改めて感じました。
強風で倒れる心配もあり、思わず手を添える場面に遭遇することもあると思われます。
なお、検証後各メーカのホームページで出力(発熱量)を確認したところ、想定外の値でした。
・イワタニジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
最大発熱量 :2.7kW(2,300kcal/h)
👉イワタニ公式スペックはこちら
・PRIMUS P-116フェムトストーブ II(検証品ではありません。後継種です)
出力:2.5kW / 2,100kcal/h (Tガス使用時)
👉PRIMUS公式スペックはこちら
表記に違いがあるため、一概に数値のみの比較で判断できませんが、メーカー公表値では、イワタニの最大発熱量は2.7kWと、PRIMUS(2.5kW)を上回っています。
このことから、単純な発熱量だけでなく、炎の広がり方やクッカーとの相性、熱の伝わり方などが実際の性能に大きく影響していると考えられます。
特にPRIMUSのようなマイクロバーナーは、炎が集中しやすく、効率よく底面に熱を伝えられている可能性があります。
スペック上の数値だけで判断するのではなく、実際の使用環境での性能も考慮することが重要だと感じました。
バーナー単体を選ぶなら
また続けてメーカの公式ホームページでガス消費量を確認してみました。
・イワタニジュニアコンパクトバーナー CB-JCB
約194g/h
※気温20~25℃のとき、30分間のガス消費量を1時間に換算したもの気温20~25℃のとき、30分間のガス消費量を1時間に換算したもの
・PRIMUS P-116フェムトストーブ II(検証品ではありません。後継種です)
170g/h
ガス消費量については実測していないため断定はできませんが、スペック上はPRIMUSの方がやや低消費であることが分かります。
以上の結果より、コーヒー一杯の湯量を沸かす場合を考えますと、やはりPRIMUS製が有利だと判断できます。
総合評価
・PRIMUSU軽量バーナー
容量5L弱のウエスト(ヒップ)バッグによる軽装ツーリングの場合は、やはり軽量・コンパクトそして燃焼性能に全く問題のない、PRIMUSの軽量バーナーがお薦めになります。
しかしながら、組み合わせるクッカーの検討が必要です。
内容量が大きいクッカーの場合、なべ底も広くなり中心が解りにくく、重心も高くなるため沸騰の振動や風により転倒のリスカが大きくなります。常に手を添えて待つことになります。
なお、あくまで今回検証した製品は、廃版(2008年製造終了)になっている商品ですので、現行品の安定感については未検証ですので、ご了承ください。
お薦めの組み合わせは、シェラカップとSNOWPEEKマグカップですね。
やはり、登山時など軽量化目的で開発された器具と思いますので、シェラカップとの相性は良いと思います。ソト(SOTO)のサーモスタック SOD-520もお薦めです。
・イワタニ ジュニアコンパクトバーナー
やはり安定性はPRIMUSUより数段上です。スペック上はなべ底16cmまで対応しています。
デイバッグなどで、荷物容量に少しでも余裕があれば、こちらがお薦めです。
ツーリング先で簡単な調理や、カップ麺の給湯に使用する場合などは、特にお勧めしたいと思います。
今回の検証を通して、前回のまとめと同様に、改めて軽装ツーリングでの使い勝手を重視するならPRIMUS、安定性や扱いやすさを重視するならイワタニという選び方が現実的だと感じました。
ツーリング出発前に風速などの気象情報や、目的地・旅先での楽しみ方など計画するだけでもワクワクしてきます。
皆さんに少しでも旅の計画の参考にしていただければ幸いです。
今回の検証で使用したバーナーの収納性や携帯性については、前回の記事で詳しく比較しています。軽装ツーリングを検討している方は、こちらも参考にしてみてください。